ブレア・ウィッチVR~ Oculus Questエディション~

タイミングの良いハロウィンの前にリリースされた本作、2019年12月3日に平面のPS4でもリリースされた作品の完全VRリマスター化作品となります。

ストーリー

ブレアウィッチVRで主人公を演じるのは、とある問題を抱えた過去を持つ元警察官のエリス。彼はブラックヒルズの森で行方不明になった少年を捜索する捜索隊に参加するため、自ら志願してこの森へ来ました。

時は1996年、ブレア・ウィッチ・プロジェクトで若者たちが行方不明になったのが1994年なので、映画の二年後となります。1994年の行方不明事件は新聞記事にもなっているようです。この時代はまだスマホといった便利なものはなく、8ミリビデオカメラといった一昔前の機器が出て来るので、それらを駆使してゲームを勧めていく必要があります。

予告動画

怖さ

今作は不気味でスローペースなサイコホラーゲームとなっており、ブレア・ウィッチの遺産を取り巻く呪われた森の不穏な雰囲気に浸ることができる部分がホラーファンの心に刺さると思います。あとスローペスな分だけジャンプスケアの驚愕度も上がると言う利点があります。

平面画面でプレイする場合、例えば森の中で迷子になるとイライラするだけ出すが、VR状態となっただけで息苦しいほどの緊張感に包まるようになります。今にも何かが飛び出してきそうな、夜の樹海のドロっとした恐怖感を全身で味わう事ができるので、平面で遊ぶ時ほどの退屈はないと思います。

基本このゲームの大部分は呪われた森での放浪となるようですが、ブレア・ウィッチの世界と主人公に感情移入してプレイに没頭すれば、かなりの没入感と不気味さを体験でき、極上のホラー体験を味わう事が出来ます。

犬のバレット号(Bullet)

このゲーム最大の売りは相棒の犬です。このバレット(弾丸)号もワケアリの犬みたいで、成犬してから主人公に引き取られたようです。
バレットとはプレイ中ほとんどの時間を一緒にすごし、手を伸ばせばいつでも撫でられます。撫でる際、例の如く手の部分しか映らない、浮いた手首状態でちょっと残念ですが、皆もう慣れているので大丈夫でしょう。
森の中で主人公は犬と長いこと離れると気が狂うようで、犬のそばにいることで正気を保ちます。プレイヤーにとっても同様に暗い樹海の中での唯一、そして最高の癒しとなることでしょう・・・
主人公は犬笛を持っているので、各所で指示を与えることになります。

プレイ時間

非VR版と同様、ブレアウィッチVRのクリアまでのプレイ時間は約6時間とのことですが、純粋に森の中を探索するのが好きな方は、もっと長く遊べそうです。暗闇の森もなかなか作り込まれているので、懐中電灯片手に見て回るのも楽しいと思います。常に何かにストーカーされているような感じはしますが。
あとマルチエンディングなのでやり込み要素も結構あるみたいです。

まとめ

VR化に際し、ブレア・ウィッチVRはあらゆる面で一年前に出た平面版よりも優れていると思います。大変VRとの相性がいい作品で、あのブレア・ウィッチの世界に没入できる事は、ホラーファンとしては大変贅沢な体験だと思います。

怖さで言えば『Five Nights at Freddy’s』のような激しいジャンプスケアもなく、『エクソシスト VR』や『バイオ7』のような緊張感に満ちたホラーとまでは行きませんが、Oculus Questで遊べるホラーゲームの中では今の所最も恐ろしいゲームの1つだと言えそうです。

独断評価

遊んでからの独断と偏見による評価です。

評価説明

怖さ           B

ホラー環境     88

ホラー音環境    95

ホラー要素     91

びっくり度     84

ストーリーの怖さ  87

キャラホラー度   76

ホラー演出        93

ゴア度         60

没入感         94

酔いやすさ       63

やりこみ度     75

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