VRゲームはその性質上、モーション/ハンドコントローラーの使用が標準と考えたほうが普通です。でも、たまにPS MOVE専用のゲームが出ると、大抵バッシングされます。
もちろんPS MOVE自体、改善すべき点が多々あるのは認めますが、ネットを見ると、PSカメラやPS MOVEのセットアップが甘いせいでゲームがまともに遊べていないという方が多く見られます。
そのため無実なゲーム達をクソゲー呼ばりしたり、それだけで低評価を与える方が多くて、とても悲しいです。現実的な話、セットアップすらできない人にゲームで遊ぶ資格はありません。
それと、一部のVRに酔う方はひょっとして設定が上手くできていない為に酔いを発症している可能性もあるので、PSVRにおけるPSカメラやMOVEの設定等を解説します。
通常コントローラーを否定するわけではないですが、VRで本当の没入感を得るためには両手モーションコントローラーは必須です。実際に遊んでみると一目瞭然です。でもMOVEコントローラーが嫌いな人が多いのはよく承知しております。
個人的な考え、バイオ7は素晴らしいVR作品でしたが、もしMOVEコントローラー対応だったら没入感3倍でさらなる神ゲーになっていたことでしょう。ただマイナーなMOVEを採用すると諸々採算や開発/デバッグ期間が合わないので、しょうがないですね。
知っておくべきこと
決まった最適な設定は存在しない
PSVRの最適な設定はゲームによるので、PSカメラの位置は固定せず、柔軟に変更できるようにしておきましょう。カメラの位置はゲームごとにいちいち変えなければならないということです。
そもそもVRのような未発展の先端技術で遊ぶには当然ユーザーからの柔軟な対応が必要なので、几帳面な方には厳しいかもしれませんが、固定概念を今一度捨ててみましょう。
あと、案外理解していない方が多いので最初に言いますが、
モーションコントローラーの光がカメラの枠から出ると、当然認識されなくなります。
操作ができない~、という方は基本これです。
キャリブレーション
PSVRにおいては現在の位置を再度割り出し、VRの位置調整を行うことです。
*ほとんどのゲームではオプションボタン長押しによって、現在の位置と向きを中心としたキャリブレーションが行われます。おかしいなと思ったらすぐキャリブレーションを行う癖をつけるといいでしょう。
キャリブレーションは真っ直ぐカメラを向いた状態で行うことをおすすめします。
MOVE使用時
ゲームによりますが、なるべく手を横か前に伸ばしきった状態でキャリブレートするといいです。
シューコン使用時
銃を前に構えた状態で行うと良いです。理想としては照準を構えた状態の時に一番精度が高いポジションにいることなので、照準を覗き込んだ状態でキャリブレートするといいでしょう。でもHMDからのライトを手で塞がないように注意しましょう。
逆光に注意
PSVRのHMD本体及び各コントローラーは、コントローラーからの光をPSカメラが感知して位置が割り出されます。そのため背景に光源があると、コントローラーの位置が正常に認識されないことがあります。また、背景に光源がなくても、反射の光で影響が出る事もあるので、理想としては反射するものはすべて取り除いたほうがいいでしょう。あと鏡がPSカメラの視界にあるのならシーツで覆ってしまうのもありです。
最悪夜間電気を消して暗闇で遊べば大体問題なしです。
正直テレビは邪魔
通常、ゲームで遊ぶときはテレビを前にして遊ぶので、VRでもテレビの前で遊びますが、ご存知のようにVRはHMDでプレイするのでTV等のモニターは必要なく、HMDをかぶってモニターに向くという行為はかなり意味がありません。
そう考えるとVRはテレビを意識せずにセットアップしたほうが、快適なVR環境が構築しやすくなります。
立ちながら遊ぶ探索系VRゲームなどのセットアップでは特に有効です。
各セットアップ留意点
PS Camera
カメラの位置、公式ではテレビの下前が最適と説明されておりますが、そんなのはゲームによって変わります。各VRゲームのタイプ別にカメラの置き位置を解説しましょう。その前に、カメラポジション足して可能な構成を紹介します。
カメラの置き位置
正面テレビ下部
公式における標準的な位置です。椅子に座った姿勢でのプレイに適しています。
正面テレビ上部
テレビの上部にカメラを引っ掛けた位置。主に立った姿勢にも対応したポジション。MOVEやシューコン使用時はこちら。
斜め上見下ろし型
かなり高めの位置から、見下ろすような配置。
やや特殊な、立った姿勢に特化したポジション。メリットは全身を映しやすいこと。床に落ちているものから、棚の上にあるものまで手が届くので、ルームスケール的な探索系ゲーム向けです。またゲームによってはこれが一番快適な場合も。
以下↓のようなタブレットスタンドがあるとカメラポジション設定が楽です。
先っちょでカメラを挟んで固定できるスグレモノ。
これを使って、カメラを立てることが出来ます。
写真は例ですが、これを利用して高い位置にカメラを設置することが可能です。
写真は例ですが、これを利用して高い位置にカメラを設置することが可能です。
そして完全体↓
以下↓の記事に高い位置でのカメラ設定の詳細がございます。
カメラまでの距離
共通事項としては、1メートル以上距離を空けたほうが良い気がします。近すぎるとカメラから見るコントローラーの動きが激しすぎて精度が落ちます。
正直コントローラー等の光がちゃんと映ることが優先なので、後の距離はそれに合わせる感じでいいです。
当たり前ですが、コントローラーを目一杯上下左右に伸ばして、ほぼカメラの枠ギリギリになるぐらいが理想です。ゲームによってはもう少し余裕をもたせてもいいです。
これさえ理解していれば、各ゲーム内のVR設定にも対処可能となるでしょう。
PS MOVEコントローラー
従来からのゲーマーほど、新しい形式のコントローラーに対して抵抗があるものです。最初はとっつきにくいと思いますが、慣れればセットアップも簡単になります。
共通するポイントとしては、左右に目一杯腕を広げてもMOVEの光が画面内に収まるようにする。要するにMOVEの光が常にカメラに収まるように配置するということです。
上部空間に関しては頭一つ分ぐらいの余裕があればいいです。下に関しては大抵のゲームは臀部程度まで映ればいいですが、ゲームのよってはしゃがんで物を拾う必要があるので、足元まで映る必要があったりします。
座りながら遊ぶMOVEゲーム
ライド系VRゲーム
プレイヤーが椅子などに座った状態でのプレイを想定したゲーム。日本の家庭事情に一番適したゲームなので、PSVRではこのタイプのVRゲームが一番多いです。
最適なカメラの位置はテレビ下です。
カメラまでの最適な距離は、コントローラーを上下左右に動かしてもカメラの視界から外れない程度の、手を目一杯伸ばしてギリギリカメラの外枠になるぐらいの距離が理想です。
見下ろし型VRゲーム
戦略タイプのVRゲームは大体座ってて遊ぶようにできていますが、場合によってはズームアウトの為にとっさに立つことがあります。
最適なカメラの位置はテレビ下です。
上と同様、カメラまでの最適な距離は、コントローラーを上下左右に動かしてもカメラの視界から外れない程度の、手を目一杯前後左右に伸ばしてぎりぎりカメラの外枠に届く程度の距離が理想です。
立ちながらでも遊べるMOVEゲームの例
PSVRにおけるルームスケールとは
ざっくりいうと、センサーを部屋の各角に設置することによってプレイヤーの位置を正確に検知し、ある程度自由にリアルな空間で動けることがいわゆるルームスケールです。多くのPSVRゲームはプレイヤーは椅子に固定なので、ルームスケールではないゲームが多いですが、VRの没入感を最大限に得るためにはほしいところです。
PSVRではカメラを使用して一方向から撮しているので、広いルームスケールは達成できないのですが、ちゃんと設定さえすれば狭い範囲でのルームスケールは可能で、多くのゲームの没入感を飛躍的に高めることが出来ます。
探索系VRゲーム
MOVEを使った探索モノは上と足元に手が届くようにするといいです。
探索系VRゲームはPCVRからの移植が多いため、立って遊ぶことを想定したルームスケールのゲームが多いですが、PSVR移植の際に、座りながらのプレイにもある程度対応しています。例えば、大抵の探索ゲームはボタン押しによるしゃがみが実装されていますので、あえて立ちながらプレイする必要はないですが、没入感的にはボタンよりも生身でしゃがみたいところです。
体育系VRゲーム
もちろん立ちながら遊びます。
激しい移動と姿勢移動を伴うので、激しく動いても体がカメラに収まるよう、空間に余裕をもたせる必要があります。周りの家具やコードなどにも細心の注意を図りましょう。
PS AIM Controller (シューコン)
ゲームによりますが、シューコンを使うゲームは銃身を振り回して真下や真後ろにも対応しないといけないゲームが多いので、立ちながらのプレイが適しているでしょう。またシューコンを使ったゲームは屈伸運動で避ける等行ったケースも多いので、やはり立ちながらで遊ぶほうが有利でしょう。
仕組みから想像するに、カメラの位置は銃口の正面にあるときが一番精度が高そうな気がします。立ちながら遊ぶということは、カメラはテレビの上部かそれ以上の位置がいいと思います。
つまり銃口は構えた時に画面の中央になる感じが理想です。
シューコンの左右ズレ対策
個人的な経験で、解決策ではないですが、プレイヤーがPSカメラの画面端にいると顕著にずれてくるのを確認していますので、プレイヤーが常にPSカメラの画面の真ん中にいるようにすると、長時間遊んだときの左右のズレが少なくなります。
ただ、動き回るゲームなので、常に自分のリアル位置を確認しなければならないまどろっこしさがあります。
ゲームごとの設定
それでは以上の点に注意しながら、各人気PSVRゲームでの設定を考えましょう。(随時更新)
Firewall Zero Hour
シューコンを使ったVR界では大人気のFPS。
操作:シューコン
お勧め姿勢:立ち
カメラ位置:画面上部の高さ
キャリブレーション:シューコンの照準を覗き込んだ状態で行う。
斜め上45度で照準を覗いた状態でも、シューコンの先にある光が画面に入ればよし。もちろん左右も。
ボタンでしゃがむことももちろん可能ですがが、とっさに生身でしゃがむ事もあるので、膝下ぐらいまではカメラに枠に収まりたいところです。
シューコンのズレ対策は上のシューコンの項目へ
Doom VFR
名作FPSのVRゲーム
お勧め操作:シューコン
お勧め姿勢:立ち
カメラ位置:画面上部の高さ
キャリブレーション:シューこんの照準を覗き込んだ状態で行う。
斜め上45度で照準を覗いた状態でも、シューコンの先にある光が画面に入ればよし。もちろん左右も。
ボタンでしゃがむことももちろん可能ですがが、とっさに生身でしゃがむ事もあるので、膝下ぐらいまではカメラに枠に収まりたいところです。
シューコンのズレ対策は上のシューコンの項目へ
Paranormal activity
ホラーPSVRゲームの定番
お勧め操作:MOVE モーションコントローラー
お勧め姿勢:立ち
カメラ位置:斜め上見下ろし
キャリブレーション:MOVEを双方前方または左右に突き出した状態で行う
一応しゃがみボタンがあるが、このゲームは生身でしゃがんだほうが楽なので、全身が映るこの構成が一番楽しめます。
The Exorcist Legion VR
ホラーPSVRゲームの定番
お勧め操作:MOVE モーションコントローラー
お勧め姿勢:立ち
カメラ位置:斜め上見下ろし
キャリブレーション:MOVEを左右に広げた状態で行う
大体エクソシストVRと一緒。
*このゲームはルームスケールで遊ぶようにデザインされている関係上、カメラから1.5~2メートル離れた位置が最適位置となります。
Skyrim VR
PSVRなRPGの定番
お勧め操作:MOVE モーションコントローラー
姿勢:立ち
カメラ位置:斜め上見下ろし
キャリブレーション:MOVEを左右に広げた状態で行う
Until down: Rush of Blood
ホラーPSVR射撃ゲームの定番
お勧め操作:MOVE モーションコントローラー
必須姿勢:座り
カメラ位置:画面下
キャリブレーション:MOVEを双方前方に突き出した状態で行う
Creed: Rise to Glory
本格VRボクシング
操作:MOVE モーションコントローラー
姿勢:立ち
カメラ位置:画面上部
キャリブレーション:MOVEを双方前方に突き出した状態で行う
PSカメラ延長コード
付属のPSカメラのコードは2メートルなので、思ったほど自由に置けないのが現状です。しかも規格が特殊でUSBなどにも非対応なくせに公式でケーブルは売っていません。
検索した結果、この延長ケーブルを作っているメーカーがいくつかありました。
このケーブルを延長によって立ちプレイと座りプレイに柔軟に対応できる環境が整ったと言えましょう。
しかし筆者がeBayでかった延長コードは映像はいいのですが、マイク機能が死んでいた不良品でしたので、ネット購入は皆さん注意が必要です。
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