Wraith The Oblivion – Afterlifeは、World of Darknessの世界を舞台にした一人称視点のVRホラー探索ゲームです。Oculus Quest、Oculus Rift、HTC Vive、Valve Index、PlayStation VRで2021年4月23日発売。
~幽体の身で、死者さえもおびえる恐怖のバークレイマンションの秘密を解き明かし、あなたの足音をたどる不吉な影から身を隠すのだ~
World of darkness(暗黒の世界)とは?
『ワールド・オブ・ダークネス』はアメリカ発のダーク系テーブルトークRPGシリーズで、「暗黒の世界」と呼ばれるもう1つの地球を舞台にした物語です。
この世界では様々なモンスターや妖怪たちが実在し、人類社会にまぎれこんで暮らしており。仲間同士でコミュニティを作り同族同士が助け合って生きています。
モンスターたちの存在は一般の人類には知られておらず、ほとんどの人間はモンスターたちが架空の存在だと思っていが、その実在を知っている一部の人間たちは、彼らのコミュニティと協力して様々な力を得たり、排斥しようとしていたりしています。
地理については我々の住む地球と全く同じであり、国や人種も地球と同じものである。歴史については、表面的には我々の住む地球と同じだが、いくつかの歴史的事件の裏ではモンスターたちが暗躍していたこともあります。
社会については、環境問題や犯罪率などが我々の世界よりも退廃していて人々の心もすさんでいる。現代社会の負の側面が強調された世界で、映画のアンダーワールドのような感じだといえばわかりイメージできるかもしれません。
この「暗黒の世界」を舞台にしている作品はテーブルトークRPGだけに限らず、アメリカではPCゲーム、コンシューマゲーム、オンラインゲーム、トレーディングカードゲーム、小説、テレビドラマなど、メディアミックスな展開がされており、一部は日本語版も出ております。
レイスとは?
スコットランドの伝わる伝承で、人間がなにかの理由で幽体離脱した後、戻るのに失敗し肉体と魂が分離したままになった結果妖怪化してしまい、死霊というよりも生霊に近い存在とされています。
似たような存在にリッチが挙げられますが、レイスが幽体なのに対し、リッチは肉体がゾンビ等に近い状態で残っているという違いがあります。
間近に死を迎えようとした人間が周囲の人間の元に幽霊の姿として現れる者もこのレイスに該当するとされているので、ほぼほぼ生霊と考えて良いと思います。
伝承では人間の時と同じ姿で現れ、見た者に呪いをかけて不幸をもたらすとされているが、異説では無闇に人に危害を加えるような真似はせず、時には困っている人を助ける事さえもあるらしいので、もとの人間の性格等によって行いが異なるようである。また、人間であった頃の記憶を持ったままのレイスの場合、魔法の研究を続けている者もいるので、思考能力があり割とインテリな存在だというのがわかります。弱点は例の如く太陽光であり、この為にレイスは基本的に夜にしか表立って活動しません。ちなみにロードオブザリングの黒の乗手であるナズグルもレイスに分類されます。
一般的には墓場や呪われた場所に屯する危険で手強い幽鬼みたいなイメージですが、このゲームのレイスはオリジナルの伝承に近いものだというのがわかります。
Wraith: The Oblivion – Afterlife 内容
アフターライフでは、プレイヤーは最近亡くなったレイスとして目覚めますが、過去の曖昧な記憶しかなく、どのようにして死んだのか見当もつきません。不吉な影が、主人公や他の多くの人が恐ろしい状況下で命を落としたバークレイマンションへとレイスとなったプレイヤーを案内します。アスターライフは戦闘よりもステルスと謎解き中心の探索ゲームであり、プレイヤーがバークレイマンションを探索して隠された秘密を知るうちに、レイスとしての新しい力も得ていきます。そのレイスの能力をつかって遠くからオブジェクトを操作したり、周囲の環境を変えたり、固い壁を通り抜けたりすることができます。レイスの力は、シャドウランズを深く掘り下げていくにつれて成長し、新たなエリアに到達することができるとのこと。
ゲームのギミックとして主人公エドのカメラがあるのですが、その機能を利用して広大な屋敷に隠された重要な手がかりを明らかにしていき行くようです。
ストーリー
あなたは写真家のエド・ミラーとなり、降霊術の記録のために妻のレイチェルと一緒にバークレイマンションを訪れましたが、そこでなにか凄惨な事件が起こり、レイチェルは失踪しエドは死んでしまいました。
エドはこの暗黒の世界に囚われたレイスとして再び大邸宅に入ります。死んだことによりレイスとして超自然的な力を持ったエドは、自分の死についての真相を明らかにし、レイチェルを見つけだし、大邸宅の謎を解決しなければなりません。
闇の存在
既に幽体として行動する主人公ですが、その主人公を追跡する闇の存在からも逃げなければなりません。凶悪な怨霊のスペクターに見つからないようステルスをしながら探索を続けなくてはならないです。
ゲームプレイ
ゲームは呪われた近代様式の屋敷を散策して、自分の死の真相と恋人の行方を探すのですが、探索パートの他に、凶悪なスペクターから隠れながらのステルスプレイで進めないといけない部分があります。このステルスプレイ、怨念マシマシな姿スペクターに追われながらのプレイなので、かなり怖く、スリル満点のステルスプレイが楽しめること請け合いです!
公式紹介動画
プレイ動画
クエストの中ではなかなかよいホラー作品!
既に完成されたダークな世界観を持つ背景の下、他の設定もたいへん凝っており、なかなか大作の感があるゲームです。これまでクエストで発売されたこれまでのホラーゲームの中では群を抜いた完成度だと思います。何よりこれまでのクエスト用ホラーゲームの中では群を抜いて恐怖度が高いです。
ホラー特化評価
ホラーゲーマーのためのホラーゲーマーによる独断と偏見によるホラー度の評価です。ゲームの面白さとは関係ない評価です。
怖さ B+
ホラー環境 86
ホラー音環境 82
ホラー要素 85
びっくり度 86
ストーリーの怖さ 79
キャラホラー度 91
ホラー演出 81
ゴア度 75
没入感 84
酔いやすさ 65
やりこみ度 40
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